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虫歯にならないために

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歯みがき粉を選ぶ

歯ブラシで歯を磨くとき、ほとんどの方が歯磨き粉をつけると思います。CMで見るように、歯ブラシの頭の部分いっぱいに歯磨き粉をつけてシャカシャカ…。口の中に泡を行き渡らせると、スーッと爽快な気分になりますよね。

…ここが落とし穴!

歯磨きの一番の目的である「歯垢を取る」には、歯磨き粉は必要ないと言われています。

歯磨き粉をつけて泡が多すぎると、どこを磨いているのか見えなかったり、口の中がいっぱいになってしまって長く磨いていることができません。また、スーッとする香料が入っているために、実際に汚れは落ちていなくても、口がさっぱりしてきれいになったような錯覚に陥ってしまいます。

それから、ほとんどの歯磨き粉に研磨剤が入っているのですが、この研磨剤がちょっぴりクセモノだったりします。「歯を白くする!」という謳い文句の歯磨き粉にはたいてい研磨剤が含まれていますが、「研磨」というだけあって、歯の表面を削ってしまいます。削るから、白くなるんですね。

削ると言っても、目には見えない、舌で歯の表面をさわっても分からないような削り方なのですが、その削りあとに歯垢がつきやすくなって、食後に歯を研磨して、また歯垢がつきやすくなって…という繰り返しになっている可能性があります。

ではどうしたらいいのでしょう?

単純に、歯磨き粉を使わなければいいんですよね。歯磨き粉なしで、時間をかけて正しい歯磨き(ブラッシング)をしてください。それだけで、じゅうぶん歯垢は落ちます。歯磨き粉をつけたから、短時間で歯垢がきれいに落ちるということはありませんのでご注意を。

でも歯磨き粉のスッキリ感は捨てがたいという方は、歯磨き粉なしの歯磨きのあと、歯ブラシの頭の1/3以下の量になるように歯磨き粉を出して(あるいは米粒程度の量でもいいくらいです)、歯磨きの総仕上げとして軽くブラッシングしてください。このときも、研磨剤が多く含まれない歯磨き粉を選んでください。

「じゃあ、CMでやっているような歯磨き粉の効果はないってこと?」
と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。歯磨き粉にはいろいろな薬効成分が含まれていますが、それらにはもちろん効果があります。歯周病に効果があるもの、歯の根元のむし歯に効果があるもの、知覚過敏に効果があるもの、歯の表面の補修効果があるものなどなど。  
  
でも、「歯垢をきちんと落としてはじめて、歯磨き粉の薬効成分が発揮される」ということを念頭に置いておいてください。まず歯垢を落とすこと。そして、そのあと総仕上げとして、歯磨き粉を利用してみてください。
   

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