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歯周病と年齢
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歯周病というと、高齢者がかかるイメージがありませんか?
確かに高齢になればなるほど、歯周病にかかっている率も高くなります。
平成11年に実施された、厚生労働省(当時は厚生省)の『歯科疾患実態調査』というものがあるのですが、わたしたちのお口の中はどんな状態なのか、6年に1回調査しているそうです(前回が平成11年ということは、今年また実施されるのだと思います)。
この平成11年版『歯科疾患実態調査』によりますと、歯肉に問題のある人は全体の約73%で、年齢が高くなるごとに歯肉に問題のある人の数が増え、45〜54歳では約88%で最も高い率となっています。それ以上の年齢になると歯自体がなくなっているケースが多くなり、歯周病という病名こそつきませんが、歯がなくなってしまったそもそもの原因の一つは、歯周病だったかもしれませんね。
年齢が高くなるにしたがって歯周病の方が増えるというのはなんとなく理解できるにしても、近年問題となっているのは、歯周病の低年齢化です。
5歳〜14歳で約37%
15歳〜24歳で約65%が、歯肉に何らかの問題を抱えています。
不規則な生活、ストレス、偏食やダラダラ食べること、正しくない歯みがき等々、原因として挙げられることはたくさんありますが、毎日のちょっとした注意と習慣付け、そして定期的に歯医者さんでチェックしてもらうだけで予防できる歯周病です。
歯周病は、痛みなどの自覚症状がほとんどないまま進行します。そのまま放置したらいずれ歯が抜けてなくなってしまう恐ろしい病気です。歯がなくなったら、ごはんを食べることができません。うまくしゃべることもできません。
「入れ歯にしたらいいよ」
なんて安直に思わないでくださいね。
自分自身の歯と入れ歯とでは、食の感覚もおいしさも格段にちがうものだそうですよ。歯と体の健康、歯と心の健康の関連性についても、最近いろいろ明らかになってきています。
毎日ちょっと気をつけるだけで一生快適にすごせるなら、やらない手はないと思いませんか?
では、何にどう気をつけたらいいのでしょうか。
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