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アナイ歯科医院
院長 穴井恭市先生


埼玉県戸田市新曽186-2
TEL:048-433-1052

キシリトールと虫歯の関係についてのお話です。これは私が日本フィンランド虫歯予防研究会の講演会に行ったときに聞いてきた知識ですが、フィンランドでは虫歯予防にいち早くキシリトールを応用して、世界一速いスピードで子供たちの虫歯を減少させました。

30年前までは、フィンランドの子供の虫歯の数は、日本と同じでした。なぜフィンランドでは虫歯の数が減り、日本ではいっこうに減らないのか?それは予防に国が腰を上げないからなのです。

虫歯は、虫歯菌が砂糖を摂取してねばねばした食べかすを出し、そこで増殖し、そのねばねばの中で酸をつくって歯を溶かして起こるということは、あなたももうご存じかもしれません。

キシリトールがなぜ虫歯予防に良いかと言うと、砂糖のように甘いキシリトールも、虫歯菌は栄養として取り込みますが、酸を作ることができません。また虫歯菌のねばねばした食べかすも出ませんので、自らの増殖もできなくなり、やがて減少して行きます。

フッ素もかなり効果が期待できますが、歯をいくら強くしても歯磨きを長期間怠った場合には、大量の虫歯菌には太刀打ちできません。

キシリトールガムを毎食後かむだけで2週間で半分、3ヶ月でほとんどの虫歯菌の酸産生能を抑制でき、1年続ければ後戻りしないと言われています。私が参加した研究会の先生方も、患者さんにキシリトールを試して、虫歯ゼロのお子さんをどんどん増やしております。私は別にロッテの社員やガム販売員でもありませんが、すごいことだと思いませんか?

ここで注意していただきたいのは、歯科医院で販売しているキシリトール100パーセントのガムでないと効果が期待できないと言うことです。最近粗悪品が増えて、キシリトール配合と書いておきながら水飴や砂糖、ブドウ糖を平気で入れて売っているものもあり、こんなガムをかんでいたらますます虫歯になってしまいます。

また人工甘味料が入っているものも多く、あまり健康的ではないですね。キシリトールは天然に存在するしらかばや果汁に含まれる糖アルコールで、アレルギーの報告もありません。多少おなかがゆるむことがありますが、長期に渡って使用するうちに改善されます。私も患者さんや自分の子供に勧めております。現に私の下の子供は虫歯はありません。

虫歯予防でフッ素の話題になると、フッ素の危険性を説いてくださる方もいますが、フィンランドではキシリトールを使って十分予防ができてますので、フッ素の安全性うんぬんは関係なくなったそうです。実際、フッ素はもう虫歯予防には使っていないそうです。

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